『This Manその顔を見た者には死を』Case38「オオカミ少年」のあらすじと感想です。
ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
「この手をどれだけ汚しても、みんなを守りたい」という、決意を固めた斗。
ディスマン事件の真実を暴く動画を投稿し、ネットの世界は騒然とし始めます。
そして斗のもとに、KODAMAが滞在するビルの警備会社の者を名乗る人物からタレコミメールが送られてきました。
前回のあらすじはこんな感じです↓↓↓
This Man-その顔を見た者には死を-第38話「オオカミ少年」のあらすじ
KODAMAの元へ向かう一行
タレコミのメールには、KODAMAが黒瀬の名義でレンタルしているビルの住所が書いてありました。
メールが罠の可能性もある中、斗は九品寺と2人で向かおうとしますが、星子をはじめ女性陣も一緒に行くと譲りません。さらに、星子はKODAMAとどこで会ったかを思い出したと言います。
KODAMAに言わなきゃいけないことがあるという星子。玲愛も菊池も行く気満々です。結局、全員でKODAMAのいるというビルに向かいます。
人吉の怪人の正体
車を駐車場に止めて外に出た斗たち。そこで、玲愛に七城から電話が入ります。
七城は、母親からすんなりと怪人の正体を聞き出せていました。
しかし、怪人の正体は、斗が予想(期待)していたものとは違っていました。その怪人は、七城家が人吉の別邸の護衛に雇っていた元傭兵。屋敷内で盗みを働いていたことが発覚し、東京で取り調べを受けている最中に、脳梗塞で亡くなっていました。10年前の話です。
今回のディスマン事件と、人吉の怪人は全くの無関係なのでした。呆然とする斗。
七城は、電話を代わった九品寺に、自分の犯した罪と、警察に自首することを告げます。九品寺は大きく反応することはしませんでした。警察にはKODAMAの仲間がいるかもしれないと、七城の身を案じますが、七城の決意は揺るぎません。

七城との電話を終え、九品寺はまだぼーっとしている斗に声を掛けます。
お前は「11年前の怪人」が「おもしろいのディスマン」だと思いたいだろうが、本当はもう一つの可能性に気づいてるんじゃねぇのか?と…
KODAMAの過去
一方のKODAMAも、心中穏やかではないようです。
星子役の子供に八つ当たりする程苛立っています。さらにスタッフらしき女性から嫌味をいわれる始末。その女性スタッフが言うには、残るKODAMAの一味は、脅して手伝わせているスタッフと、ディスマンを名乗らせているハゲ1人。
KODAMAもかなり追い詰められている様子。ここから彼の過去の回想に入ります。
幼い頃のKODAMA(小平誠)は、母親やクラスメイトの注目を集めたくて嘘ばかりつく子供でした。しかし、母親はKODAMAに見向きもせず、クラスメイトからも「オオカミ少年」と呼ばれ、無視されます。
ある時、動画で無茶をして入院したKODAMAは、兄からある真実を告げられます。KODAMAは、母親が自宅に入った強盗に襲われてできた子供だったのです。

真実に絶望したKODAMAは、より人からの注目を求めるようになっていきます。
時が経ち、ワンチューバ―のKODAMAとして活動していた彼は、ある商店街での動画撮影で、星子とその母親に出会うのでした・・・
This Man-その顔を見た者には死を-第38話「オオカミ少年」の感想
KODAMAがいるビルに乗り込む前に、いろいろな真実が判明しだしましたね。
まずは、人吉の怪人が今回の連続殺人事件とは無関係だったこと。ということは、人吉の怪人がディスマンに似ていたのは偶然だったってことですかね。神水の幼い頃の記憶だから「今思えばディスマンに似てたかも…」くらいの感じだったのかもしれません。
一方、九品寺が斗に提示した「もう一つの可能性」とは、いったいなんでしょうか。一番考えられそうなのが、剣がおもしろいのディスマンってことですよね。斗が考えたくない事といったら剣がもう死んでしまっているか、ディスマンになってる事だと思います。
でもそうなると、スタッフの女性が言っていた「ディスマンを名乗らせているハゲ」とは辻褄が合わない気もします。剣がハゲて、さらにディスマンになってたら最悪です。
そして、KODAMAの生い立ちがかなり壮絶なものでした。母親が強盗に襲われてできた子供っていう設定は、伊坂幸太郎の『重力ピエロ』を思い出させます。『重力ピエロ』の家族は最強の絆で結ばれていましたが、KODAMAの家族はボロボロでした。次回は、星子親子との出会いが描かれそうですが、KODAMAがディスマン事件を起こした動機は何なんでしょうね・・・
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