いらっしゃいませ。
『ONE PIECE』第907話「虚の玉座」のネタバレと考察です。
「世界会議(レヴェリー)」編に入ってからというもの、毎話の情報量が半端ないワンピースですが、907話もかなりの濃さです。
ページをめくるごとに新情報や事件が起こる907話をさっそく見ていきましょう!
ビッグマムがワノ国へ!?
907話はビッグマムとカイドウの会話から始まります。
電伝虫で会話する二人。
どうやら、ビッグマムはルフィを追ってワノ国へ向かうつもりのようです。
カイドウはまったく歓迎ムードじゃないので、2人が共闘することはないかもしれません。
しかし、四皇のうち2人から同時に首を狙われることになったら、ルフィにとってはかつてないピンチとなりそうです。
ビッグマムとカイドウはかつて仲間だった?
2人の会話の中では、ビッグマムの次の発言も意味深でした。
「お前おれにでかい借りがあるよね カイドウ」
引用:『ONEPIECE』907話
カイドウはビッグマムに借りがある?
2人はかつて仲間ではあったようです。
同じ船に乗っていたのか、同盟を組んでいたのか・・・
その当時、カイドウはビッグマムに「命を救われた」レベルの借りを作ったのかもしれません。
不死身のカイドウが、誰かに助けられる姿は想像がつきませんが・・・
海軍の動きと「ロックス」という存在
ビッグマムとカイドウの通信は、海軍にもダダ洩れでした。
四皇の2人の接触ですから、海兵たちはざわついています。
止められるのは「大将」か「七武海」くらいか・・・!
なんて声も聞こえてきますが、サカヅキの判断は「ワノ国は非加盟国のため管轄外」というものでした。
「世界会議(レヴェリー)」に集中しなければならない時期に、大将の藤虎は勝手に動くわ、四皇も動き出すわで、元帥サカズキは管理職の大変さを味わっている感じです。ガープじいちゃんが中将から上にあがりたがらない理由がよく分かります。
「ロックス」とは?
食堂には、ガープ、茶豚(茶トン)、桃兎(ももうさぎ)、黒檻のヒナといった将校たちの姿が。
その会話の中に出てきた「ロックス」という名前。
ビッグマムとカイドウと言えば・・・という文脈から出てきた名前なので、この2人と関係があるようです。
ヒナが言うには「ガープが海軍の英雄と呼ばれるゆえん」
ガープが言うには「ロジャーの前は奴らの時代だった」
さらに「40年も前の過去の話だ」と話すガープに対して、ヒナは「船長を失っても力は増している」と、未だに「ロックス」の関係者が脅威となっているような言い方をしています。
この意味深な会話をそのまま受け取ると、次のように考えられます。
●ロジャーの前は「ロックス」という海賊、または海賊団が時代を作っていた。
●ガープは「ロックス」と渡りあい、英雄と呼ばれるようになった。
●船長を失った「ロックス」だが、今の時代でも脅威である。
個人的には「ロックス」は個人の名前ではなく、海賊団とか、「最悪の世代」みたいな複数の海賊の総称ではないかなと思います。その中に、ビッグマムやカイドウもいて、一緒に暴れていたのではないでしょうか。
現在は「ロックス」のメンバーは散り散りになっているけれど、それぞれのメンバーが海賊として力を増しており、未だに世界の脅威であり続けている・・・そんな感じかなと思います。
しかし、ロジャーの前の世代の海賊たちってめちゃくちゃ熱いですね!
いずれ語られるであろう「ロックス」のエピソードには、若き日の白ひげやセンゴクなども絡んでくるんでしょうか?
パンゲア城の「虚(から)の玉座」
一方、パンゲア城ではステリーが「虚(から)の玉座」の間に通されていました。
玉座の前には多くの剣が刺さっており、かなり物騒な見た目ですが・・・
「玉座を守る20本の武器は この世界を創造した“最初の20人”が800年前に立てた誓い」
引用:『ONEPIECE』907話
なんだそうです。
誰も座らないことが平和の証。
この世界には「王」などいないということを示すシンボル。
「世界会議(レヴェリー)」に出席する王族は、この「虚の玉座」に「各国の王は平等であり、独裁の欲は持たない」という誓いを立てるんだそうです。
言ってることは素晴らしいですが、この「虚の玉座」はかなり胡散臭いで代物です。
天竜人が、そんな高尚な精神を持っているとは思えませんから。
クソバカ野郎のステリーは「あそこに座れば世界の王・・・!」と、かなり座りたそうにしていましたが、座ったところで悲惨なことになると思います。
この玉座は、世界政府が隠している「空白の歴史」の闇に通じている気がしてなりません。
チャルロスの暴挙とCP“イージス”ゼロ
社交の広場ではもう一人のクソバカ野郎が暴挙に出ていました。
チャルロスがしらほしを「ペットにする」と言って連れ去ろうとします。
こいつには本当に我慢とか、相手の気持ちを考えるとかいう概念がないんでしょう。「欲しいものがあったから取りに行く」ただそれだけといった感じです。
そしてそれが、王族を相手にしてもまかり通ってしまう。チャルロスはたった一人で世界の歪さを示してくれる、ある意味すごく優秀なキャラです。超ムカつきますけど。
サイファーポール“イージス”ゼロ
チャルロスの暴挙に誰も手出しができない中、レオとサイがしらほしを助けに飛び出します。
それを蹴り返したのは、久々に登場のロブ・ルッチでした。
ビッグマムのお茶会にいたステューシーや、こちらもかなり久々のカクの姿が見えます。
もう一人のローブの人物は新キャラでしょうか。
「天竜人は神。下界の者は神の言うことに従えばよい。」
この理論で、ルッチにはとりつく島もありません。感情に流されず、理論だけで行動を決定できるのがルッチの怖さであり、強さです。
しかし、エニエスロビーでの失敗がありながら、CP-0でもリーダー格のようなポジションにいるのは流石といったところでしょうか。天竜人に宣戦布告しようと潜伏中のサボたちにとっては、一番厄介な相手かもしれませんね。
チャルロスを止めるミョスガルド
チャルロスの暴挙を止めたのは、同じ天竜人のミョスガルドでした。
金棒で思いっきりぶん殴ってくれてスカッとしました。ファインプレーです!
このミョスガルドは、10年前に魚人島に漂着し、オトヒメに命を救われています。
当時は、チャルロスと変わらないクソバカ野郎で、魚人島に来た理由も、恩赦を受けた魚人の奴隷を連れ戻すためという最低な奴でした。途中で船が難破し、死にかけで魚人島に漂着します。
魚人島では元奴隷の魚人たちから殺されかけますが、オトヒメが庇い治療もしてもらいます。
それでも、自分に逆らった魚人たちに怒り「許さんえー」とか言っていたのですが、帰りの船でオトヒメに説得され、報復をやめるとともに「世界会議(レヴェリー)」で魚人族の主張を支持するという書面まで出すに至った・・・ミョスガルドはそんな人です。
詳しくは、単行本の63巻(625話あたり)を読んでいただけると良いかと思います。
そんなミョスガルドは「人間にしてもらった」というセリフの通り、顔つきも喋り方も明らかにまともになっています。
10年前から常にこんな態度だったのだとしたら、マリージョアでは逆に浮いていたでしょうね・・・
そして、今回はミョスガルドの姓が「ドンキホーテ」だと判明します。ドフラミンゴの親戚でしょうか。
僕も含め、多くの読者が存在すら忘れていたであろうミョスガルドですが、今回の「世界会議(レヴェリー)」ではキーパーソンになってくるかもしれませんね。
五老星と謁見するシャンクス
多くの重要人物が登場し、情報が処理しきれないほど詰まった907話でしたが、ラストに特大の衝撃が待っていました。
パンゲア城「権力の間」で五老星と謁見していたのは、なんとシャンクスです!
彼は「ある海賊」について、話をしに来たようです。
五老星の対応を見ると、シャンクスには信頼をおいている様子。
頂上戦争の時もそうでしたが、シャンクスは政府にとってただの「海賊」という存在ではないようです。
そんなシャンクスが語る「ある海賊」とはいったい誰のことなのでしょうか・・・?
まとめ
906話ではラストに「巨大な麦わら帽子」が、そして907話ではラストで五老星と謁見するシャンクスが登場するという衝撃の展開が続いていますね!
「世界会議(レヴェリー)」に向けて、役者が続々と揃っていっている印象です。
ここまでくると、黒ひげや七武海といった面々も動き出してしてくるんじゃないかとワクワクしますが、そろそろ会議を始めて欲しいという気持ちが一番強いです(笑)
次回に期待しましょう!
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