『君は008』第44話「史上最悪」のネタバレと感想・考察です。
ネタバレがあるので未読の方はご注意を!
夜中に地下室を訪れ、父のネクタイの前で想いを馳せていたエイト。そこに噂になっていた「伝説の怪人」が現れ、エイトを檻の中へ引きづり込みます。
どうやら中野高校の関係者っぽい怪人は、エイトの父、閑真とも知り合いだったようです。父がどんなエージェントだったか尋ねるエイトに、怪人は「史上最悪のエージェントだった」と言い放つのでした。
前回のあらすじはこんな感じです↓↓↓
怪人が語るエージェント・008号
「最悪だよ。俺の知る全てのエージェントの中でな。」
めちゃくちゃ怪しい「伝説の怪人」に父親を酷評されてしまったエイト。口では怒っていないと言っていますが、その顔は鬼の形相です。

怒った時の目が奴にそっくりだと言いながら、怪人は閑真との思い出を語り始めました。
怪人はエージェントとして、008号(閑真)と共に任務に当たったことがあるようです。任務を遂行し、帰還しようという時に、008号だけが敵の本部から出てきません。崩壊寸前の建物から、一般の作業員を救出しようとしていたのです。
多少の犠牲は想定内だと、008号に脱出を命じる怪人。しかし008号は、一般の作業員どころか、降伏した敵の構成員までも救出してギリギリのところで脱出してきたのでした。

エイトの父親っぽい感じのエピソードです。困っている人を放っておけない性格は、エイトにしっかり受け継がれています。でも、敵を助けると同時に、最新鋭のメカを手に入れているところが、閑真が超一流のエージェントと言われる所以でしょうね。
正義のエージェント
回想を終えた怪人は、閑真のことを「正義のエージェントだった!!」と言います。史上最悪はどこに行ったんだとツッコみたくなります。
エイトは、エージェントとしての父も、自分の知っている父と変わらなかったことを知り、喜びます。
目的のためなら手段を選ばないのが本来のエージェント。しかし閑真は、救える命は敵も味方も全て救い、関わる者達の幸福を考えて行動するヒーローだったと怪人は言います。
その生き様は、エージェントとしてかなり無謀なものでしたが、閑真はあらゆる手段を駆使し、極限の判断を繰り返し、十数年間この生き様を貫きました。閑真の行動は、周りのエージェント達の心にも光を灯していました。しかしその光は、閑真の死によって掻き消され、多くのエージェントを落胆させます。
消えてしまうなら初めから光など見せなければ良かった・・・だから、怪人は閑真を「史上最悪のエージェント」と評価したのでした。
怪人の中で暴れる何か
怪人の話を聞き、エイトは、怪人もまた、父に希望を見出したエージェントの1人だったのではないかと考えます。
父のことを教えてくれた怪人にお礼を言うエイト。すると、突然、怪人が苦しみだします。
「オレハヤッテネェェ!!」と、叫んだあとに「逃げろ」と言う怪人。

次の瞬間、エイトめがけて刃が振り下ろされます!
怪人の中で、別の意識が暴れているような印象でした。エージェントとして多くの人を殺めてきた罪の意識が暴走しているのでしょうか?
『君は008』第44話のネタバレと感想・考察まとめ
『君は008』第44話のネタバレと感想・考察でした。
閑真を「史上最悪」と酷評していた怪人でしたが、蓋を開けてみれば、オキタと同じくとても閑真を慕っていたみたいです。
怪人は最後に暴れ出してしまいましたが、エイトは無事に檻から脱出できるのでしょうか?
エイトが連れ去られるところを目撃していたあやめが助けに来る展開も考えられますね。
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